その、荒ぶる天空をもう一度……(4)
千綿駅で撮影中。
どのカメラアングルが正解なのか分からず、しかし電車は長崎行が毎時1本、佐世保行が毎時1本なので撮影のチャンスは僅かしかありません。
停止位置付近のワンマン用後部確認ミラーに移り込む電車(と自分)を撮ってみたりするものの、これじゃあ千綿駅に来た感ZERO。写真は難しい。
段々と陽が傾いてきて、俗にいうエロ光になってきたのに構図は未だ決まらず。
悩んで次の電車を待っている時に、ふとGoToの予約時に長崎の展望台ロープウェイ無料券をもらったことを思い出したので泣きながら撤退。千綿駅はまたいつか来ましょう。
電車に乗ってしばらくすると、空が綺麗な橙色に染まっていきました。うわあ…これ絶対残っておくべきだっただろう…というマイナスな気持ちと、これから世界新三大夜景を見に行けるんだぞ…というプラスな気持ちに挟まれつつ、電車と徒歩でやってきました。
ロープウェイの入り口が少々入り組んだところにあって迷ったものの、無事に乗車。高所恐怖症ですが、すでに素敵な長崎の夜景が気を紛らわしてくれます。
ただそれ以上に気になるのがロープウェイの同乗者たち。カップルや家族連ればかりで、野郎おひとり様は私だけ。その異様さに両親と観光に来ているだろう少女が怪しげな目線で見つめてきます。いや、夜景を見ようよ…。
ロープウェイから展望台まで少し歩きます。
イルミネーションの専用道がお出迎えしてくれましたが、何故か私はラブホテルのエントランスを想像してしまって一人困惑していました。
これが新世界三大夜景の長崎です。ほげ~綺麗。これでもコロナ渦で街の明かりは寂しげだそうです。派手過ぎない、控えめな感じが良きです。
なお展望台は多くのカップルや家族連れ、居ても友達同士という複数人グループばかりで、やっぱりおひとり様なのは私だけでした。
展望台でも少しゆっくりしようかなって思ってたんですけど、どうしても行きたいところがあったので撤収。べ、別に周囲からの痛い目線に耐えられなかったわけじゃないんだからねっ!!
展望台から市電に揺られて思案橋停留場から少し路地に入ったところにあります”ツル茶ん 本店”にやってきました。長崎にきたら是非ともココに立ち寄ってほしいって知人に言われたので。
店内は非常にレトロある雰囲気でした。どっかのオタクが好きそうな感じです。しかし店内は男女のペアばかり。三脚とカメラを背負った野郎一人がめちゃくちゃ浮いてます。やべえ、長崎めっちゃオサレやん…ワイ場違いじゃん…
などと恐縮していたら、次のお客さんが入店。なんと野郎一人。そして隣のテーブルに座りました。うえ~い、お仲間ですね。
まずは”トルコライス”をリベンジ。
前回は訪れたかったお店が台風接近で臨時休業で、しかたなく旧長崎駅前のロイヤルホストで一人悲しく注文したトルコライスでしたが、今回は老舗の喫茶店でおしゃれに頂きます。そう、本当はこういう旅がしたいんです!せっかくその地まで来たんだから、その地でしか食べられないものを、その地で営業しているお店で食べたいんです!!(熱弁)
デザートは”食べるミルクセーキ”。これが美味いんだな~。
後で知ったことですが、”『デートなう♡』につかっていいよ!”と食べるミルクセーキの画像をツイートしたことで話題になったアイドルグループ欅坂46の元メンバーの長濱ねるさんってで長崎市出身なんですってね。
せっかく思案橋まで来たので、長崎市電で最も有名な撮影スポットと言っても過言ではない”崇福寺停留場”で撮影タイム。軽トラ…
22時くらいだったので車通りも少なく、中々狙った画が撮れませんが概ね満足。
この後は散歩もかねて徒歩でホテルまで戻り、翌日に備えて即寝しました。