駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

京王ダイヤ運転会

予てより、じょーがさき氏から『京王ダイヤ運転会やろうよ!』と煽られていましたが、満を持して上水くんが京王ダイヤ運転会を開催してくれるというので某大学キャンパスにお邪魔してきました。

 


今回はプラレールダイヤ運転会という新しいジャンルを開拓し、その道のプロが多く所属するプラレールサークル”天通団”さん全面バックアップのもとで開催。

少し遅れて会場に到着すると
??『相模原線若葉台担当がいないのでよろしくお願いします』
ぼく『アッハイ…』
という心温まるやり取りを経て、相模原線の多摩センター・若葉台(上り)担当を拝命。ダイヤ運転会のノウハウが一切ない不安しかない私でもわかりやすい資料と説明で、ちゃくちゃくと準備が進められます。

 


本線上の列車を時間通りに発車・接続させるだけではなく、若葉台駅に併設する車庫からの入出庫に関しても個人の裁量で一任されていますので、地下鉄に直通する運用には地下鉄直通用車両(京王9000系都営10-300形など)を割り当て、非直通運用には余った車両(京王7000系、8000系など)を充当していきます。

…が、割り振っていくと地下鉄直通用車両が足りない。3本くらい足りない。高幡不動車両基地に『乗り入れ車ください!』といっても『ないです(キリッ』と返されて困惑。仕方がないので小田急多摩線に置かれていたメトロ6000系を拝借するなど、運転開始前から混乱が生じていました。

 


全体の準備もできたところで、いよいよダイヤ運転開始。

3番線の下り始発(8000系)が発車したした後、橋本始発の上り列車が到着。少し遅れながら(何故?)若葉台を発車し調布へと向かい、その後に下り2番線の橋本行き(9000系)も発車…したところで調布駅の担当から全線運転見合わせの一報が。

えっ、まだ始発なんだけど???事故???なにやってんだ調布担当(@Jirrow)…と思ったらマジで大事故。立体地下化された調布駅が崩壊してました。えぇ…(困惑)。

 


各車両には現在の列車番号・種別・行先がまとめられた札が取り付けられています。
終着駅で上の札を破くと、次の列車の列車番号・種別・行先がわかる仕組みで、その車両が今どういう列車でどこへ行くのかが簡単に確認する必要があるダイヤ運転会では必須のアイテムなのですが、この札が何枚も重なっていることでレイアウトの建築限界を超えていたのです。

※本家本元の天通団さんのダイヤ運転会では、順番にはがしていく札式ではなく、順番に貼り重ねていくシール式を採用しているため建築限界を侵す危険性は低い様子。
※そもそも天通団さんのダイヤ運転会のテーマはいつもロングランだから、シールの枚数が極端に多いわけでもなさそうというのも関係している気がします。知らんけど。

 

運転上の要ともいえる調布駅が崩壊したことによって、京王線はつつじが丘~飛田給若葉台で運転見合わせを余儀なくされ、相模原線若葉台~橋本で在線2本程度を使って折返し運転を実施。つつじが丘~新宿も桜上水留置の車両数本で折返し運転を実施しました。

…が、京王八王子高尾山口飛田給は凄いことになってました。何がすごいって、飛田給という折返し設備が貧弱な駅に上り列車が殺到してるんですもの。なんで?なんでこんなに本数多いの?と思ったら高幡不動担当に調布駅崩壊の一報が伝わっておらず、えっちらほっちら電車を出庫させていたようです。噓でしょ…。

結局、調布駅の復旧工事が終わっても通常ダイヤに復帰させるのは素人の我々には不可能ということで、終日無ダイヤ運転となり思い思いに列車を走らせて運転会は終了しました。

 


ダイヤ運転会としては反省点や次回に活かしたい点が多々あったものの、京王線全線再現という点で見れば非常にリアルで魅力的な運転会でした。

写真は京王線新宿駅新線新宿駅。そして都営大江戸線と友情出演の小池百合子 東京都知事

 


こちらは高幡不動。温厚で優しい上水くんが『誰だよこんな配線にしたの』『信じられない』と散々に言うほど、制限のある配線もしっかり再現されていました。

 

その後、反省会を行ってから撤収。たしか21時ぐらいに解散となりました。

いろいろ大変でしたが、緻密で繊細さが要求されるダイヤ運転会という特殊な運転会の準備・運営をしてくださった某大学鉄道研究部の皆さん。サポートしてくださった天通団のみなさん、参加された皆さんお疲れ様でした。楽しい時間をありがとうございました。リベンジ編、楽しみにしています。