駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

その男、旅程崩壊につき…

突然ではありますがリンクで張り付けたツイートにある通り、サークル”しらゆき創作工房”さんから発売される”旅程崩壊合同 度はド崩れ 世は無常 労苦”の表紙写真を提供させていただきました。旅程崩壊エピソード自体は寄稿しておりませんが、皆さん是非お買い求めください。

 

…などと言っていたら『旅程崩壊ばかりの福遠さんが寄稿してないってどういうことですか?』『プラレール界隈の旅程崩壊オタク』『またあの人、旅程崩壊してるよ』などと事実無根な風評被害が数多く寄せられました。

個人的にはそんなに旅程崩壊している自覚はないのですが、ここで私が全国各地に赴いた一人旅の中で旅程崩壊したエピソードを振り返ってみることにします。

 

fukuen-4468.hatenablog.com自身の記憶やSNSを遡ってみると、最も古いのは2014年の夏。
家の都合で新潟にいた私は、205系陸送で同じく新潟に来ていた同級生I氏・きたよの氏らに呼び出されて陸送撮影をし、解散後に電車で寝過ごし、スマホの充電も財布もない状態で青海川駅に放り出されたことがありました。

厳密にいえば旅程崩壊とは言えませんが、旅先でのトラブルという意味ではこれがはじまりだったかもしれません。

 

fukuen-4468.hatenablog.com次は2016年の正月。
私は地元静岡で成人式と同窓会を終え、その足で羽田空港へ向かい500系新幹線Type-EVAと415系を撮影し、更に青春18切符で東京に戻るという撮り鉄旅行をした時の出来事。26時に北九州空港に到着した私は、先に現地入りしていた同級生I氏と合流する手はずだったにも関わらず、うまく合流できず極寒の洋上で朝を迎えました。

無事合流後はなんとか予定通り撮り鉄旅行が行われたので、これも旅程崩壊と言えるか怪しいところではありますが…。

 

fukuen-4468.hatenablog.com3か月後の4月には東京→横川→長岡→富山→金沢→那珂→静岡→東京の中日本をぐるっと回る一人旅を敢行。
しかし記事にもある通り、2日目の初っ端から乗車予定の電車が運休し、その日の観光スケジュールを切り詰めたりするハメに。いよいよ”旅程崩壊”のはじまりです。

 

fukuen-4468.hatenablog.com更に半年後、初の海外旅行として5泊7日の大英帝国へ。
羽田からの飛行機が遅延していたこと以外は特に記事にしていませんが、実は最終日のブルーベル鉄道訪問時に『ホテルの最寄地下鉄線が工事のため運休』と『帰りの特急電車が車両故障で1時間半足止め』とそこそこ大きな旅程崩壊がありました。
特に前者は事前告知もなく、当日の朝になって改札前に張り紙が出された始末。日本じゃあ工事運休の際は1ヵ月以上前から告知していますが、これが大英帝国流だと言われたら諦めるしかありませんよね。

 

fukuen-4468.hatenablog.comfukuen-4468.hatenablog.comその後は少し間をおいて、初めて北海道に上陸した時の話。
函館山で吹雪いてロープウェイが運転を見合わせたことで下山できなくなったことがフラグであったかのように、帰りの飛行機が天候不良で欠航する事態に。
なんとか振替便を用意してもらうことができましたが、これが無ければフェリー→新幹線→夜行バスを乗り継いでそのまま出勤するハメになってたことでしょう。

 

fukuen-4468.hatenablog.comfukuen-4468.hatenablog.com今度は九州で旅程が崩壊しました。
『基準外のアスベスト検出や台風上陸によって中止になった軍艦島ツアー』『軒並み運休する特急列車』『久大本線のど真ん中で終日運転見合わせで代行バスに乗車し脱出』など、尋ねた観光地の数より多かったアクシデントの数に対し、楽しかったという思い出よりも疲れたという感想が勝った旅行でした。あと家の鍵をなくして部屋に入れないというおまけつき。

この頃から『しっかり計画立てるから旅程崩壊するんじゃね??』『つまりそもそも旅程計画を立てなきゃいいんじゃね??』という考えに至りはじめます。

 

fukuen-4468.hatenablog.comその極みとなったのが房総半島暴走編。
水曜どうでしょうをリスペクトとし、とにかく雅さんと平塚くんを千葉へ拉致するということばかり考えていて特に行先など決めておらず、拉致した夜のホテルで翌日の行先を決める自由すぎる旅でした。曰く『旅程以上の何かが崩壊した』とのこと。

 

fukuen-4468.hatenablog.comfukuen-4468.hatenablog.comfukuen-4468.hatenablog.com更には東京・伊豆諸島にて。
この時は茶さん、寅さんに誘われて連絡船”さるびあ丸”のラストランに乗りに行ったわけですが、好奇心でヘリコプターに乗ったがためにラストランに乗船することが出来なくなり、仕方なく八丈島で一泊して翌朝の飛行機で東京に戻ろうとするも飛行機すら欠航という旅程崩壊の極みといっても過言ではない事態に。勿論、カギを紛失し部屋に入れなくなるミッションもしっかり回収しています。

 

fukuen-4468.hatenablog.comfukuen-4468.hatenablog.com伊豆諸島から生還した後は、目立つような旅程崩壊はありませんでした。強いて言えば、シン・エヴァンゲリヲン公開記念で宇部新川と天竜二俣を訪れた時に電車内で寝過ごして1時間かけて歩いて目的地へ行ったくらいでしょうか。

 

最近は仕事も家庭も忙しく、そもそも旅行に出かけられていないために旅程崩壊から逃れられていますが、これまでの事があまりにもインパクトが強かったからか事ある毎に『旅程崩壊オタク』『あいつと出かける時は気をつけろ』などと言われる始末。

でも、私の周りには””終電が遅れて接続を切られて柘植で放り出されたオタク””とか””鹿児島中央から札幌へグリーン車グランクラスのチケットを買っていたにも関わらず寝坊して当日飛行機に乗らざるを得なかったオタク””とかが居るので。

 

皆さんも旅行に行く前には必ず神社でお祈りをしましょう。そして不測の事態に備えてスケジュールには余裕をもたせましょう。旅程崩壊はスケジュールと気持ちの余裕のなさが命取りになります故…。