駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

続:伝説の老兵、103

記事タイトルが続とかB級映画かなんかですかねっていうのはおいておいて(笑)

 

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さて、そんな記事題にもあるように前回ご報告いたしました103型電気機関車とラインゴルト。

伝説の老兵として世界中の鉄道ファンに愛されている103型ですが、一部の103型にはドイツのフラッグシップ特急等とは少し違うお仕事に就いていたものがいます。

 

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それがこちら、西ドイツ国鉄103型電気機関車ver,ルフトハンザ・エアポートエクスプレスです。

 

1980年ごろ、ルフトハンザ航空はかつて採算の悪い近距離国内線に苦戦していました。

この解決策として、「鉄道を利用して飛行機便として運行する」という答えを導きます。

運賃は飛行機と同じ値段に設定し、客室乗務員がカートを押して飲み物や食事を提供するなど、サービスは飛行機と同様のものでありながら、乗車に時間はかからないことなどから

ルフトハンザ・エアポートエクスプレスは大盛況となったのです。

 

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開業当初は403型電車というドイツ初の電車特急を仕様していましたが、この成功を受けて、フランクフルトと南部の都市シュツットガルトにも列車を走らせようとします。

しかし、403型電車は試作車3編成が存在するのみで量産化は見送られた電車・・・都市間をバスや飛行機に劣らず、ソレ相応の性能を持つ車両が必要とされていました。

 

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そんな時、超特急ICEの開業で暇になった103が候補にあがったのです。

こうして時速200キロ等の高性能と信頼性を持ち合わせている103型が、ルフトハンザ航空の2路線目を走る列車として決定されました。

 

 

また乗務員扉がないとか塗装漏れとかは仕様ってことで()

2つの103型の違いといえばラインゴルトが通常の製品パンタ(下枠型)を乗っけていますが、ルフトハンザはシングルアーム型を複製したパンタを搭載しています。このあたりは更新初期車と更新後期車といった違いをおまけながら再現したつもりです。さらにルフトハンザ103型の台車下には簡易ではありますが増結用連結器が・・・(

 

そんなこんなで西ドイツ国鉄103型電気機関車製作は無事?終了ということになりました。

イギリスの伝統ある特急"フライングスコッツマン"、ドイツの代表的特急"ラインゴルト"の完成で、次はどの国の特急を攻めようか、自身まだ決めていないのでとても楽しみなところであります。

主なEU先進国の特急といえばイタリア"ユーロスター"やフランス"TGV"ですが、ドイツ"ICE"なんかも作りたいなあ、と思う年末この頃・・・。