駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

その、蝦夷地への進行は......(7)

調子がいいのでどんどん更新していきます。

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3日ぶりのベッドインで22時には意識なく夢の中へ赴いた私ですが、翌朝5時には携帯のアラームに起こされて眠い眼をこすりながら函館駅にやってきました。

そして待ち構えていたのは函館~札幌を結ぶ特急『スーパー北斗1号』。これが人生初の北海道車両です。ワクワクします。

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今回の旅は18切符ではなく北海道・東日本パスという代物。そしてこのパスは、この春だけ特別に付く北海道内特急乗り放題オプション券なるものが発売されていました。

旅の途中で知った私、もちろん使わないわけがありません。そもそも函館~札幌を普通列車で8時間弱とかアホです、狂気の沙汰です、東海道線18切符横断と大差ありません…って考えると北海道はでっかいどー(

まあ特急列車でも函館~札幌に3時間かけるくらいですからね、ええ。北海道はでっか((((

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早朝の列車ということもあってか、車内は比較的すいていました。

そして北海道の壮大な海を眺めることが出来る海側の席に陣取っていた私Good jobと一人で絶賛。朝日が差し込む時間帯ということもあって車窓からみる北海道の海、素敵でした。

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せっかく特急1日乗り放題なのだから、これは途中下車するしかない(要約:そうしないと1日で切符の元が取れない)と判断したので、東室蘭から普通列車に乗り換えて母恋駅にやってきました。

ここから目的地までバスが出ているようでしたが…時刻があってないようなものでしたので、しかたなくキャリーケースを転がしながら目的地まで約1時間の坂道を歩くことに。

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車でもキツイだろ…という雪に覆われた坂道を雪道に慣れていない(元)静岡県民がひいこらいいながら山を登っていくと、これまた絶景が目の前に広がります。

昨夜の函館の夜景もすばらしいのですが、やはり大自然の絶景に勝るものはありません。これは山登りしてよかった。そう納得して来た道を戻ろうとすると、一台のマイクロバスが坂道を更に登っていきました。

『え、この上になにかあるの???』と気になって調べたら、どうやら私が本当に訪れたかった場所はさらにここから30分ほど上ったところにあるようで、いま私が立っている場所はその中間点にすぎないということが判明しました。いやマジで、これから更に昇るの???

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しかしココまで来たんだから…ということで、再びキャリーケースをひっぱって30分の山道を登りきるとソコにありました。

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うおおおおおおおお!!!!すげえええええええええええ!!!!!!

海というか、地球の大きさを目の当たりにしたような、同時に自分と言う存在がちっぽけなものだという間隔に堕ちるというか、そして地球は丸いということを照明するかのように緩やかな曲線を描く水平線に、ただただ感動しっぱなし。

いろんな方角のいろんな角度から、いろんなアプローチでいろんな写真を撮りました。たぶんこの地球岬だけで100枚くらいとってます。お気に入りの一枚をインスタにアップしたら女の子からの評判でした、見事インスタ栄え成功です。

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で、2時間ちかく歩いてきた坂道を今度はくだらなきゃいけなくて、凍った雪に足をとられて何度かボブスレーしかけました。

望遠ですが室蘭白鳥大橋もみることができました。実際に橋の所までいこうかなって調べたら駅から1時間くらい歩くらしいですね、いやもう歩きたくないやって気分だったのでこれで満足です。

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そして母恋駅に戻ってきて、東室蘭へ戻る列車を待ちます。

この母恋駅、基本的に無人ですがボランティアの人が駅弁販売や掃除などをしており、その駅名どおり母の愛を感じるような駅でしたので、皆さんも北海道で時間と体力をもてあましているのであれば是非母恋駅と地球岬に訪れて、そして天然セルフボブスレーを体験してはいかがでしょうか???

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ちなみにこの後、東室蘭から札幌へ向かうスーパー北斗に乗るため時間をつぶしていたのですが、やってきた対向の貨物列車のコキを何度も流し撮りしていました。機関車は1枚だけとって、あとは全部編成中のコキです。いや~青流君に見事毒されてしまいました。あと流し撮りの練習にもなりました。