駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

2018年 秋の彩都運転会

(最近“涼宮ハルヒの消失”を見る機会があって、そのせいで思い出がリフレインしてしまったので、今回と次回の記事はキョン君な感じでお送りすることをお許しください)

 

それは、まだ夏の風物詩“中央運転会”の熱気冷めやらぬ夏の日の出来事だった。
国際鉄道模型コンベンションにお邪魔したとき、同時開催されていた赤アメ軍団の運転会から有明にやってきた将軍くん(様)の「運転会をハシゴしてきちゃいましたよ~」という発言を聞いて、そういえば久しく運転会ハシゴしてないなあ・・・と思うところがあったわけで、そういう若さ故の無茶も久しぶりにしてやろうかと思ったのだ。

ちなみに運転会ハシゴとは同日開催になった2つの運転会に参加することで、例えば・・・これは少し違うのだが、関西のユッキーさん暁さんが四国へ旅行に行くために東京の昭島運転会に立ち寄ったりだとか、私自身も東京から岐阜の多治見運転会へお邪魔するために東北を一周してみたりだとか、若い頃の有り余る体力と時間を存分につかって「いや普通ありえないでしょ」といわれる奇行のことである。

で、じゃあ直近でハシゴができる運転会は?といえば、10月頭の府中運転会と町田運転会(小田急相模原)がそれに当たるのだが、府中運転会の主催サイドである以上は当然会場を離れるわけにも行かず、もし仮にそんなことをすれば空転さんから10万ボルトをくらってヤな感じ~!!になりかねないので決行できず。

そもそも2つの運転会が同時日程で開催されること自体珍しく、年に1度あるかどうかという奇跡も魔法もビックリな偶然なのだが、どうやら今年は奇跡も魔法もあったようだ。そう、10月後半に“ほぼ同日開催”の2つの運転会があったのである。

 

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といったわけで、10月26日夜発の夜行バスで京都入りした私は途方に暮れていた。
せっかく気合を入れて運転会以外にも観光地を巡るよう計画を立てたのに、早朝の京都はザアザアの雨模様で、折りたたみ傘を持っているとはいえキャリーケースを引っさげて3度目の伏見稲荷神社登頂は流石に気が引けたので、もったいない気もするが大人しく運転会会場へ向かうことにした。

ちなみに今回は勤務店舗の異動が直前にあり、新店舗での休日が偶然にも土日になったので貴重な有給も使うことなく、思う存分に楽しむことができる上、今回の旅費は勤め会社の福利厚生制度を十二分にフル活用したため、なんと実質実費は3/1以下の金額という大変リーズナブルな旅行である。

 

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道中、茨木駅から路線バスに乗り込んだが乗車したバスが本来乗車予定のバスとはまったくの別系統のバスで、混雑したバスの車内で「降ります」と声を出す勇気もなく、手元の押しボタンは押しても反応しないというクソ仕様で阪急寝屋川市駅まで拉致されながらも、どうにか大阪モノレールに乗り換えて彩都運転会の会場にやってきた。

ちなみに会場は万博公園の裏手(?)に位置する住宅開発地で、それはもうビックリするほどイメージとかけ離れたお淑やかで非好戦的な優しい関西弁をつかう人々が住んでいる地域であり、それはもうビックリするほど優しい世界であった。

 

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まあ会場周辺は優しい世界だからといって、彩都運転会の会場となった部屋の中が優しい世界とは限らない。何故ならココは“あの”ハジケ組の総本山といっても過言ではない彩都運転会だからだ。

・・・そんな彩都運転会の今回のレイアウトはこんな感じ。
堂々と広げられた複々線とソコを走る車両達の留置線は圧巻である。

 

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主催のじゅんさんに“はじめまして”のご挨拶と賄賂という名の茶菓子を渡し、暁さんやほくと君から優しい歓迎を受けながら会場をじっくり見てまわる。

今回の彩都運転会の見所ポイントの切通しレールは上部に繰り広げられたトミカタウンも含めて一般来場者にも大好評だったが、しかし子供達の手の届きやすい位置にあったために何度も触られ、時にはトミカが事故渋滞を起こしたりと終始目が離せなかったが、子供も悪気がない子が殆どで、また親御さんたちもしっかり注意してくれる実に平和な世界であった。

ちなみに切通し線路を走っているのは、おそらくほくと君の南武線だ(夏の昭島プラレールスクエア南武線事件を参照)。

 

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こちらは京都的な並び。今朝、観光できなかったことが悔やまれる。
ちなみに彩都運転会の会場になった彩都西は朝から快晴(しかし強風で寒すぎてゼロサムスーツ)だったので、尚更悔やまれるところ。覚えてろ伏見稲荷

 

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結局のところ関西ゴネゴネ班のらいてい君やsei君とも交流することが出来て、またかいなんさんとも府中の約束を果たし、おまけに山田弘くんとサロハ君から次の運転会に送る車両を押し付けられ、本当に平和で素敵な彩都運転会は無事に閉幕・・・しようとしていたのだが、やはりココは“あの”ハジケ組総本山たる彩都運転会。

暁さん「なあ、通過する列車も少なくなったし、こんなに線路いると思う?」
ほくと君「いらないんじゃないですかね?」
暁さん「ほな合理化せなあかんね!」(ここまで約3秒)

平和だった会場の空気が一遍し、じゅんさんの顔から笑顔がスゥっと消えるのを横目に、なんと国鉄も鉄建公団も清算事業団もビックリの合理化が、いま目の前で唐突に始まったのだ。

 

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こうして駅周辺の合理化から始まり、次第には見所だった切通しレールの部分や留置線までもが合理化対象となり、最後は廃線という形で机上から青いレールがすべて剥がされ、終始じゅんさんのお子さんの子守をしていた青ガマ君を除く全員で資材を撤収し、平和の象徴・彩都プラレール万博博覧会(関西・北陸地区限定)は終了した。

 

 

・・・ということで、改めまして彩都運転会でおせわになったじゅんさん、ハジケ組のみなさん、ゴネゴネの皆さん、ありがとうございました!また機会があればお手伝いに伺いますので、よろしくお願いします!