駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

その、荒ぶる天空の隙間から......(1)

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2019年8月13日、時刻は22時30分を迎えようとしています。こんばんは、ここは九州は福岡県・博多駅前に来ています。
九州最大の都市と言われる博多駅前、夏休みということもあってか夜遅い時間にも関わらず駅前は若者達でごった返しています。いや~青春ですね、素晴らしい。

なのに、その若者の群れの中を一人やつれた顔をした私は一体何をしているか。言わずとお分かりの方もいらっしゃるでしょう。そうです、本日から久しぶりの無茶振り旅行を開始するのです。

 

事の発端は数ヶ月前。会社の事務担当から「今年分の福利厚生ポイント未使用だけどどうする?」と話しかけられたことから始まりました。

弊社では大手企業らしく福利厚生が充実しており、その一環で一定ポイント数が従業員に付与されています。これらは財形貯蓄や人間ドックなどに使用できるのですが、(一応若手の部類に属する)私なんかが貯蓄や人間ドックといったものにその貴重なポイントを使用するわけもなく、結局ポイントをつかった“慰安旅行”を選択することに。
正確には“旅行などの宿泊代をポイント精算できる”ということで、まぁ詳細は説明しかねるのですけど、とにかく会社から折角数万円分のポイントを付与されるのですから、ちょっと贅沢に旅行でもいってこようかなって思った次第です。

どこに旅行にいこうか迷った挙句、土砂降りの雨の中巡った高校3年生の修学旅行以来訪れていなかった(正確には2016年の新年に訪れているが観光などしなかった)九州に行こうということになり、自分で行きたい場所をピックアップ→効率的な移動経路と宿泊予定地を選択→予算計算→費用を抑えるためお得なチケットなどの情報収集→再度移動経路と宿泊予定地を選択→予算計算・・・といったことを繰り返し行い、すべての準備が整ったのが7月中旬。7月下旬には各種チケットの手配も無事に済ませ、あとは出発を迎えるだけという状態でした。

 

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※今回は出発までの紆余曲折を書き記すことで文量が多くなる為、ここで博多の夜に食べた博多豚骨ラーメンでもご覧ください。すごく美味しかったけど、ニンニク臭くて死ぬかと思った。

 

各種手配がすべて終了してしばらく、係長が私のところにやってきて『社内試験の面接が13日の15時になったよ、一時間ちょっとを予定しているから』と言いました。

まずい、これはまずい。

当初8月9日に静岡へ帰省し、翌10日~13日のお昼までプラレールひろばinちゅうおうに参加。13日の夜には羽田空港まで戻って18時45分の飛行機で九州に行くという手はずでした。
が、13日の午後に面接となると中央運転会への参加はもちろん、飛行機そのものに間に合うか怪しい。面接会場の八王子を面接終了予定時刻16時半に出発したとしても羽田到着はギリギリすぎる。
しかも職場は空前絶後の人手不足で9日の休暇も取り消して欲しいと言われる始末。これでは中央運転会も九州も諦めざるを得ない。俺達の夏休みが・・・

それだけはどうしても避けたい私は、再度旅程を見直し、結局8日に静岡帰省→9日、10日は出勤(休暇取消し)→11日~12日に中央運転会参加→13日の始発には東京に戻って面接→13日の飛行機出発時間を19時45分に変更することで解決を試みました(同時に11日の中央運転会参加から旅行から帰ってくるまでの約1週間、家に帰れないという事態になりました)。

 

f:id:tenousu-4472:20190821193924j:plain※今回は出発までの紆余曲折を書き記すことで文量が多くなる為、ここで博多の夜に止まった駅前ホテルのラウンジをご覧ください。おしゃれすぎんだろ。

 

更にその後、追い討ちをかけるかのように旅行代理店から電話がありました。

『福遠様がお申し込みしていた軍艦島上陸ツアーなのですが、軍艦島の建物内部から基準値を超えるアスベストが検出されたことで上陸できなくなってしまいまして・・・』

はるばる九州にいくのだから・・・と、長崎の世界遺産軍艦島”に足を運ぼうと思い立ち軍艦島上陸ツアーに申し込みをしていたのですが、これがまさかの中止という連絡。
正確には上陸できないので、船の上から島をぐるっと回り見るというツアーに内容変更するというものでしたが、宝島を目の前に上陸せず見ているだけというのは非常に歯がゆい。
旅行代理店さんが『もしかしたら福遠様が旅行に行かれる頃には上陸再開の可能性もありますので・・・』というのでツアーそのものはキャンセルせず奇跡を待つことにしました。

なお、この件は旅行出発直前の10日に上陸許可が折りたため上陸ツアーに戻しますと連絡があったので事なきことを得た・・・ハズでした。詳細は別の記事で・・・。

 

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出発前から『そんな装備で大丈夫か?』と多くの同僚・先輩に心配された今回の旅行は“九州回遊旅行(北編)”と題しました。旅程や費用の都合で九州の上半分“北側”を旅するという意味です。つまりいつかは南側を旅することになるのですが、それはまた別のお話ですのでお楽しみに。

 

2016年1月の山陽・東海道横断旅行。同年4月の中日本一周旅行。同年8月の東北回廊旅行。同年10月の英国視察団。2018年3月の蝦夷地進攻旅行に続く一人旅。今回も怪我なく無事に戻ってこれるよう安全を祈願しつつ、旅の始まりです。