夏休みも終わろうとしていま…いえ、私は社畜なので夏休みなんてなかったんですけど「8月も終わろうとしています」っていいたかったので、ええ、はい。
8月といえば“プラレールひろばinちゅうおう”です。今年も参加してきました。
今回も関西・関東各方面から多くのプラレーラーが集い、それはもう見事な改造車両軍が巨大留置線を埋め尽くす至高の場でした。主催の雅さん含め、お会いした皆様ありがとうございました。
…プラレールひろばinちゅうおうの様子はいつか別に書くとして、今回はそのちゅうおう向けの作品についてご紹介させていただきます。
東海道本線 静シス スペシャルセット
画像左から「115系」「113系」「111系」と、国鉄末期の静岡を駆け抜けた湘南色の電車たちです。会場やTwitterでは多くのお褒めの言葉を頂き、感謝感激でございました。
制作方法は定番中の定番、205系の車体に165系の顔をくっつける工法。主催の雅さんの113系に前ならえして、プラレールらしさを軸につくりました。だから乗務員扉もなければ、ライト小型化もしてません。雰囲気です。大事なのは想像力です(適当)。
111系と113系の顔は黒江さんに頂いたスーパーレールの113系の複製品を仕様、115系はプラレールノ165系の顔を使っているので並べてみると差異が見えてきます。
その115系は分散クーラー搭載ということでHOゲージのパーツを複製。111系のグロベンは鮫さんと池谷くんと黒江さんから頂いたパーツをつかっています。
…と、ここまで書くと「福遠さんすごいですね」「海外型よりこっちのが板についてますね」「それより海外型どうしたんですか?」って感じだと思うんですけど、実はこのスペシャルセットは予定外の作品でして、涙無しでは語れない裏話があるのです。
(製作中の様子1)
今年のちゅうおう運転会のテーマが“湘南電車”だったんですけど、「まあ皆さんが今更必死こいて作らなくても湘南色なんて沢山あるし、あ、でもせっかくだから何か簡単なの作っていこうかな」って思いついたのが、中央運転会2週間前の某運転会(黒江さん主催)の最中で、静岡でも走っていた113系でいいんじゃない?という安直な考えで製作を決めました。
この時はまだ“113系をつくる”に留まっていたのですが、製作中に池谷くんが『111系のが楽じゃないですか?』と言い出し、運転会主催者の雅さんにお伺いしたら『両方』と返事されました。おいおい、何言ってんだこの人たちは。
(製作中の様子2)
まあでも作り方はだいたい一緒だし、普段から2人にはお世話になっているからがんばりますか…ってことで、“111系と113系をつくる”と計画が変更になります。
ただ急な出来事だったので手元に種車がなく、慌てて種車を探しているとハジケ組TOKYO支部の狂夜さんが『あ、ほんならウチに余ってる165もっていきぃ』と優しい声を掛けてくださって、いや~本当に狂夜さんは頼れるお兄さんだな~って種車を受け取りにいったスタバで『その2形式つくるんなら115も作ったほうがええんちゃう?』と。おいおい、何言ってんだこの人は。
(製作中の様子3)
ってことで何故か“111系と113系と115系をつくる”という計画に再度変更され、それはもう連日ひいこらひいこらいいながら作業机上でヤスリをかける毎日を送っていました。
それを見かねてか、ご近所の黒江さんと池谷くん、そして塗料を買いに行った新宿で偶然遭遇した鮫さんが『お手伝いしましょうか?』と慈悲ある言葉を掛けてくださって、お言葉に甘えて作業を手伝ってもらいました。本当に本当にありがとう。
…といった経緯があって、このスペシャルセットが完成した次第。
普段から友達がいないからって権力で若者をコキ使った報いといいますか、因果応報とでもいいますが、この夏も本当に大変で、そして最高の夏でした。
池谷くん、黒江さん、鮫さん、雅さん、狂夜さん、本当にありがとうございました。