前回のあらすじ:『温泉いきたいね』と言いながら予定が合わない友人が、早朝5時頃とつぜん我が家に突撃してきたと思えば『いくぞ天ちゃん（天王州の略）』といって突然の箱根旅行がはじました。
箱根登山鉄道の古いタイプの車両に乗って、途中「西箱根新線及び、南塔ノ沢架空3号線の通電完了」などと訳のわからない事を口走りながら頂上を目指していきます。
箱根登山鉄道といえば3回行われるスイッチバックが見所の一つですが、偶然にも大平台駅でのスイッチバックでは旧式電車が並んでくれました。Thanks god。
しかし元々お客様の乗降が少ない上、上下線がほぼ同時に入線し即折返すようなダイヤ設定のため停車時間は少なく、カメラの構図を考える間もなく車掌のお姉さんが「出発していいですか？」と優しく微笑みながら催促してきたので微妙な写真になりました。フリーパスだからここで途中下車してもいいんですけど、先は長いので仕方ありません。
ちなみにお姉さんが美人で恋に堕ちる音がした気がするんですけど、そのことを友人にいったら「コンプレッサー（圧縮空気）の音でしょ」とアッサリした返答をもらいました。こんなドコドコドコドコドコ･･･と五月蝿い恋の音なんて御免です。
箱根登山鉄道は敷設当時の会社都合や、湧き出す硫黄臭対策もあってトンネルは比較的少なめで、その代わりに急勾配や急カーブが連続しています。
3両編成の登山電車の最後尾に乗っていた私達ですが、ふと前方をみてみるとこんなことになってました。Ｎゲージのレンタルレイアウトでもこんな急勾配は見たことありません（Ｎゲージやってないけど）。1/1プラレールといってもいいかもしれません。
登山電車の旅を終え、強羅からはケーブルカーを利用し上を目指します。
途中の強羅公園は、以前タモリ倶楽部だかで取り上げられていたこともあって朝10時前だというのに大変な賑わいを見せていました。
でもケーブルカー沿線にちらほらと民家も･･･ここに住んでいる人たちは何の仕事をしているのか友人とあれこれ推理した結果“きこり”になりました。
早雲山からは高所恐怖症の私にとって天敵とも言っても過言ではないロープウェイ･･･の予定でしたが、生憎ロープウェイは定期点検期間中で運休。代行バスを利用することになりました。
ちなみに今回使っているフリーパスはロープウェイが含まれておらず別料金の為、別途900円を支払って代行バスに乗らなければいけな･･･かったのですが、早雲山駅前で案内をしていたオジサンに話を聞くと「20分毎に小田原駅前から大涌谷に行く路線バスがあって、片道300円だからそっちを使ったほうがお得だよ」「もうすぐ路線バスが来る時間だよ」と言葉巧みに伊豆箱根バスに誘導されました。あのオジサンはきっと伊豆箱根バスの人に違いありません。
バスの写真を撮り忘れたので、バス停で知り合ったバレンタイン旅行中のカップルの後姿でもどうぞ。リア充爆発しろ。
とか思っていたら、見知らぬ少年が「ガスくせぇ！！バスガス爆発！！！」とか不吉なことを言い出した。え、まさか、うそでしょ･･･？
古いバスだったのか、窓を閉め切っているのに車内まで硫黄の臭いがしてきて、いよいよ死ぬかと覚悟していたら大涌谷に到着しました。割と人多めで、その半数は日本語を喋っていなかったような気がします。
知らない人の為の解説『大涌谷』
神奈川県箱根町にある火山性地すべりによる崩壊地形。箱根火山の中央火口丘で標高800mから1000mの北側斜面にあり、地熱地帯で活発な噴気地帯でもある。箱根火山に多数有る噴気地帯の中では最大規模のものである。（wiki引用）
で、大涌谷といえば･･･
これこれ。地熱を利用して作られたゆで卵。
大涌谷の火山ガスや鉄分、硫黄などが結合して黒く色づいたゆで卵。いったいどんな味がするのか前々から気になっていたんですよね～。
結論からいえば“普通のゆで卵”でした。
まあ確かにちょっと鉄臭いかな？って思えなくもないけど、まあ何処の家庭でも作れるゆで卵って感じでした。
付属の塩をつけて食べたら何か変わるかな？と思いましたが何も変化はありません。強いて言うなら塩多すぎてしょっぱい。無理。水くれ、水。
ちなみに友人曰く「ガングロたまごちゃん」と訳のわからないことを口走っていました。どちらかといえば「ガン」だと思うのですが。
はい。次回に続きます。
