駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

その、天高くウマ肥ゆる秋の大地で……(7)

Q.2日間続けて日高地方を巡るのに、どうして宿を札幌に?(神奈川県 26歳男性)
A.大人の都合(会社の福利厚生制度による)です。

 

ということで北海道の日高地方でサラブレッドやウマ娘を巡る旅2日目です。
本当なら朝5時に起床してササっと朝食バイキングを済ませて6時に札幌を出発…のはずが、予想以上の疲労でベッドから起き上がれず、朝食バイキングが絶品でのんびりしすぎて1時間ほど遅れて出発しました。これがのちの旅程に響きます。

 


9時25分 道の駅”みついし”
本来なら札幌により近い静内あたりの観光を済ませればいいのですが、そちらの見学時間を考慮すると少し時間を持て余してしまいそうだったので、先にこちらへ足を運んだ次第。そしてウマ娘等身大パネルオグリキャップ。競馬をよく知らない人でもオグリキャップディープインパクトは聞いたことがあるでしょう。オグリ一着!オグリ一着!オグリ一着!オグリ一着!

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これまで馬とウマと線路の画像しかないような気がするので、ここいらで日高の景色をご覧ください。

 

はい、次。

 


10時36分 旧日高本線 静内橋
道の駅みついしから車で30分。今度は鉄分補給として廃線跡を撮影。何連ものプレートガーター橋がいい感じです。

 


正式に廃止届が出されたのは2023年4月なので廃止から半年しかたっていないと言えばあたりまえなのですが、2015年から旧線していたわりには状態は良いほう…なのでしょうか。まあ、でもこれらの撤去にも費用が掛かることを考えればもう数年は野ざらしになる可能性が高く、それはそれで見てみたいような気が。

 

はい、次。

 


10時52分 二十間道路牧場案内所
約10分ほどの運転で到着しました牧場案内所。次に見学する牧場への手続きは必ずこちらで行わなければいけません。そのため、結構な人だかりがありました。

 


ここではウオッカちゃんがお迎え。昨日はしょーもない確認ミスで会えませんでしたが今日はしっかり会うことができました。64年振りの夢、叶う。

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牧場案内所で手続きを済ませたので、いざ見学。

 


本日見学させていただくのはこちら、レックススタッドさん。ウオー、楽しみだぜ。

なお当然のことながら、牧場見学時は牧場見学ルールに従って見学しましょう。

 


こちら”ニホンピロアワーズ”。あまり聞いたことない名前ですが、競馬をご存知の方なら冠名でピンとくるでしょうか。そう、あのニホンピロウィナーと同じオーナー様の元競走馬。そして母父はウマ娘でお馴染みのアドマイヤベガさん。え、ご存知ない。結構。

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こちらは”シルポート”。いやいや、シルポートは知っておいてほしい一頭ですよ。なんせ2011年の天皇賞(秋)では1000m通過タイムが56.5秒。逃げ馬として多くの人に夢を見せたサイレンススズカが同じ天皇賞(秋)の1000m通過タイムが57.4秒と言えば、その速さが異常であることがわかることでしょう(なお結果は惨敗)。

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こっちは”マツリダゴッホ”。オールカマー三連覇や2007年の有馬記念ウオッカダイワスカーレットを下し勝利するなど、中山のキツい右周りをもろともせずぐんぐん加速していく姿と中山競馬場での戦績がピカイチなことで有名。え、ご存知ない?

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ここまで『知らない馬名ばかりだな』と思ったそこのトレーナーさん、こちらはご存知でしょう。そう、2010年の日本ダービーを勝ち、2012年の天皇賞(秋)では天皇陛下の御前で最敬礼をした”エイシンフラッシュ”。漆黒の馬体がすげえイカしていて、カメラを向ける女性ファンが多かったのが印象的です。

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そして”スマートファルコン”。地方をドサ周りしながら競馬を勉強し、その後は砂塵のサイレンスズカとまで言われるようになる活躍をしました。今日は放牧ナシでしたが、カメラを向けると眠たそうな目をしながらも動きを止めてくれるあたり、ウマ娘同様にファンサ精神旺盛かもしれません。

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レックススタッドには他にも様々な種牡馬や功労馬がいるのですが今回は割愛。しかしいちおう見学可能なお馬さんに関してはすべて写真を撮ったので良し。

…ヨシなんですが、ゴールドシップのときのようにじっくり見学できなかったのが残念。これは旅程の都合というよりはレックススタッドの見学時間に関わっていて、実はレックススタッドの見学時間は11時~12時の1時間のみ。おそらく牧場スタッフさんの昼休み時間なのでしょう、この時間のみ見学が許されていて、それ以前もそれ以降も場内から追い出されてしまいます。

…まあ、競走馬の生産や育成、種牡馬や功労馬の管理が本業であって観光牧場ではありませんから仕方ありません。むしろ見学させてもらえるだけ貴重なことと割り切る必要があります。

が、見学者のマナーが悪ければ牧場側としても対策をしなければいけません。案内所での受付時に『少し前の見学者がルール違反して牧場から厳重注意を受けました。今後同じようなことが重なると見学不可になってしまいます』といった旨の話を聞きました。

そりゃそうだ、なによりも守るべきはお馬さんの安全ですから、皆さんも牧場見学時はマナーを守りましょうね(オタクスマイル)。