その、荒ぶる天空の隙間から......（８）

門司港駅リベンジ大成功に沸いた全俺氏。その足で九州鉄道記念館へ。

2016年1月の山陽･東海道横断旅行以来の来館。
3年半前は正月というのもあって休館していたので、こちらもリベンジ成功という具合です。さすがに8月ですから鏡餅は置いてありませんでした。

いうて九州鉄道記念館は特別大きなところではないですし、何度目かの来館ですし、そもそも鉄道にそんな拘りのある側の人間ではない（半分ウソ）ので、そこそこに写真をとって撤収しました。

白黒ではっきりわかりませんが、駅に戻ってきた直後に突然の雷雨が襲ってきて、危うく運転見合わせになるところでしたが、所詮はお天気雨だったようで、30分もしたら再び青空が戻ってきました。

こうして、会社の福利厚生ポイントの期限が近づいているし勿体無いからという理由で北九州地方を巡った今回の九州回遊旅行（北編）、全ての行程が終了しました。

台風によって軍艦島や長崎市内探訪が出来ず、突然の運転打ち切りで果てしない迂回ルートを強要されるなどハプニングが続いた旅でしたが、同時に豊後森機関区跡や門司リベンジ達成なども出来、いろいろな意味で思い出に残るものになりました。

いつになるか分かりませんが、長崎リベンジを組み込んだ九州回遊旅行（南編）は天気を確認してから行いたいと思います（適当）。

現地でお会いした皆さん、ありがとうございました。また九州来ます。

で、これから東京に戻るわけですが･･･

18切符だよ!!!（迫真）
金欠ですしね、別に3年前にも同じことやってるんでノープログレムですよ。

『うお～海だ～』と盛り上がっていたのも最初だけで、今回の旅の疲労が確実に溜まっていた私の充電は切れる寸前。スマホの充電も20%を下回っていました。

途中駅から乗車した部活帰りの学生カップルが夏祭りの予定を立て始めたことに対して台風で夏祭りが中止になってしまえばいいのに･･･と呪ってみたり、もしかしたら東京にテレポートできるんじゃないかと昔アホほどに育てたフーディン（Lv81）になりきって目を閉じてみたりしましたが、その度に見えてくるのは果てしない田園地帯と海と、時々黄色い電車。もう、眼下がゲシュタルト崩壊してるよぉ。

絶対着席するマン、しないと死ぬマンになっていた私の形相をみて何人かが私を避けるように座っていたような気がします。たぶん気がするだけ。

といいつつも、さすがに体力と精神の限界を感じ、終電もそこそこいい時間だったので広島県の横川で下車。レトロな駅舎と近代的な広電がいい味出してます。

駅前の快活クラブで一泊し、翌日･･･

始発から動き出し、東京に戻ります。まーた黄色かよ。

そうそう、日本の大動脈たる山陽･東海道線は、列車同士の乗り継ぎが非常にタイトで、朝食を買いそびれ東京まで飯抜きだった私のような失敗は絶対にしないよう、皆さんは気をつけましょう。

スマホの乗換え検索を駆使し、何処でどう乗り継げば効率的に、そして絶対に着席できるかだけを考えながら東京に向かうだけの簡単な作業。そう、作業です。

まずは関西圏を東西に貫く大人気･新快速。米原まで3時間近い乗車時間ですが、東から西へ横断する際に西側で着席できなければ終着まで立ちっぱなしという極刑もありえます。ココの乗換えはなんとしてでも成功させなければいけません。

はい成功。着席。優勝（あっさり）。

目を閉じて耳を澄まし、次に目を開けたら京都を発車していました。サヨナラ大阪。

大阪～東京は18切符で何度か使っているので、ココまでくればもう東京みたいなもの。
米原～大垣の20分のために着席し、大垣ダッシュに出遅れ、大垣～豊橋の特別快速に着席できないのは本末転倒もいいところなので、この区間はちょっとしんどいけど立ちっぱなしです。

はい、特別快速も着席成功。画像はたぶん豊橋とかどっか別の駅の様子。
広島で一泊しているとはいえ、心身の回復量は多くありませんし、生きるか死ぬかを競う長距離鈍行着席戦争中は写真を撮っていられるほどの余裕がありません。

ましてや夏休みのお盆時期。周りには『夏休みに遠出したいけど交通費はケチりたいから18切符つかう、大丈夫だよ電車なんで座ってればすぐ目的地だもんｗｗ』と学校で談笑していたであろう荷物を抱えた若者達の混乱と絶望と憤怒で車内は溢れかえり、乗換えや乗降が多い駅に到着するたびに起こる着席戦争によって殺伐とした雰囲気が私を襲ってくるのです。

でも私は勝った。

入念な下調べと経験に基づく判断から、どの列車のどこに乗車し、どこで乗換えれば、乗換え回数を抑えつつ着席できるかに思考を張り巡らした結果、この着席戦争に勝利した。

若者よ、これが戦争だ。これが勝利の美酒なのだ。

悔しいだろ？楽しい夏休みの旅行が、ただ電車に乗っただけで疲れ果てるなんて思ってもいなかっただろ？だったら来年は3ヶ月前からJTB時刻表で電車を調べておくんだな。

もし、それが嫌なら早くて快適な東海道新幹線をご利用ください（ステマ）。

こんなことを豊橋手前くらいに考えて知人にLINEしたら『若者はその苦行すらも思い出にしてしまう、若者の青春補正なめんなジジイ』と言われました。先日24歳の誕生日だったんですけど。

ということで、この後はひたすらに東海道を上っていきました。
豊橋～浜松も、その後の乗換えを考慮して起立。そして浜松から熱海行きの着席戦争に勝利。熱海での乗換えなんて童貞を誘惑する風俗嬢くらいの余裕ですよ。

画像？んなもんあるわけ。

こうして何とか自宅の多摩境に到着。帰宅後、シャワーあびて即寝しました。