駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

さよなら準特急


めちゃくちゃ今更なことですが、2022年3月のダイヤ改正をもって京王線準特急が形式消滅しました。

ご存じの通り、日本中を探しても”準特急”という種別は京王にしかありません。故に馴染みのない人から『準急に乗りたい』『準急は千歳烏山に止まりますか?』と散々な扱いを受けていたそうです。

 


京王線と出会ったのが2012年の春。調布がまだ地上だったころ。

当時は震災の影響で特急が土休日の早朝1本しか設定されておらず、実質的な再速達列車として京王線を縦横無尽に駆け巡っていましたが、気づけば特急の復活と共に高尾線内各駅停車化、相模原線への入線、笹塚と諸悪の根源千歳烏山の停車、そして競馬場線への入線…と言った具合に、数年単位で目まぐるしく変化していった種別でした。

 


そして2022年3月のダイヤ改正をもって、現行の特急と統合する形で形式消滅してしまいました。
一応の理由は『種別が多くわかりづらいと言われていた京王線の列車種別の見直し』。確かに沿線住民以外にはピンとこない種別であったことは否めないものの、だったら全く快く走らない快速も十分に廃止対象だったんじゃないかなって思います。いうだけタダなので許してください。

 


ダイヤ改正準特急の廃止が発表されると、日を追うごとに沿線でカメラを構える鉄道ファンが増えていたような気がします。特定の踏切で撮り鉄が身を乗り出して撮影するあまり障害物検知が作動して列車が非常停止するなんてことが連日起こったりしていたようですが…。

 

新型コロナウイルスの感染拡大によって大型イベントの開催がなかった故に暫く縁のなかった優等種別の飛田給駅臨時停車ですが、ダイヤ改正直前に復活したので記録にもならないヘタクソ写真で最期の雄姿を見届けました。この日はウマ娘4thEVENTが武蔵野の森総合スポーツプラザで行われていたと記憶しています。

踏切が開くタイミングの都合でどうしてもケツ撃ちしか出来ず、ましてや通行する人や車の間を縫う必要があったのでめちゃくちゃ曲がってるし構図も最悪。トリミングすらしてねえ糞写真ですが、撮り鉄じゃないから許してください。

 


他の皆さんに比べたら沿線に馴染みがあるわけではありませんが、京王でしか見られない準特急という独特なネーミングセンスと利便性・速達性を兼ね備えた列車として沢山お世話になったので、殴り書き程度で申し訳ないのですが一応記録として記事を書きました。

さようなら準特急、またね。