駆 動 輪 。

その脚を、ゆっくりと前へ。

大井川鐡道2022

12月上旬にプラレール関連のイベントが集中した為、充実した心と反比例して疲労が蓄積してしまい、しかし仕事はしっかりあるので趣味活動は年内休養に専念しよう…と思った矢先に地元・静岡の大井川鐡道からこんなアナウンスがありました。

2022年9月の台風15号による線路への土砂流入で不通だった大井川本線が一部区間で運転を再開。そして同日に検査で運用離脱していたC10が日章旗をつけてSLかわね路号として復帰というWおめでた。こりゃあ美味い酒が飲めそうだ。(体質的に)飲めないけど。

 

『撮りにいかないの?』『あっはい…』

 

 


ということで、東京から高速道路を飛ばして2時間半(ノンストップ)で到着。新東名のインターが近くにあるので下手に電車で来るより楽ちんです。鉄道ファンとして鉄道を利用しないのか如何なものかと思いますが…。

当然ながら撮影地などほとんど知りません。ので、現地でGoogle Mapを見ながら日差しの向きや線形をチェックしていたら合格駅に人だかりを発見。

 


沿線の私有地ですが『ご自由にお入りください』の看板が掲げられています。そして中には他の鉄道ファンや沿線住民と思われる皆様、報道関係の方々の姿もありました。

『でも、ここ逆光だよな…』とすぐに気づきましたが、SLがくるまで時間がないのでここで妥協します。さて、構図は…。

 


こんな感じ。縦面は暗いし先にいらっしゃった鉄道ファンの皆様で入る余地もなく、逆に手を振る園児たちを絡める構図に切り替えました。

 


ばいば~い!!!と見送られたSLかわね路号。まあ、この後1時間もしないで戻ってくるんですけどね。

SLかわね路号は家山で折返し新金谷行きになりますが、家山駅には機関車の向きを変える転車台がありませんので、新金谷行きではC10が逆機できます。これはこれで熱い。なにせ千頭と新金谷の両端に転車台が完成した今では、視野の狭いバック運転は行われていませんから。イケメンはどこから見てもイケメンと言いますが、C10も前後関係なくイケメンだと思うので、縦面で取れそうな撮影地に移動します。

 


移動。練習。
最近になって近鉄も南海も東急もいいな…と思うようになってきました。というよりは、大井川鉄道のチープな感じが好きなのかもしれません。車両もいいんですが、その在り方というか。うーん、なんて言えばいいんだろう(語彙力)。

今更こんなこと言うのもセコいと思いますが、写真ヘタクソ部です。許して。

 


30分以上待って本命。う~ん、遠い。もう少し引き付けて撮影しようとも思ったんですが、陽が当たる場所がその隙間しかなかったので残念。あと後ろの青い看板がうるさい。

影技術に関する話はいくら難癖付けられても下手くそであると認めざるを得ないのですが、やっぱりC10のバック運転もかっこいいですよね。やっぱりイケメンはどこから見てもイケメンでした。証明完了。

 


この後は新金谷へ戻って入場券を買って構内でじっくり撮影…と思ったら、諸般の事情で入場券は発売中止でしたので、仕方なく駐車場の方から観察します。トーマス準備中。

 


まだ動いてる。この後、構内入替をはじめたんですがモーター音がやばかった。なんたって一段歯車減速吊り掛け式ですからね。1949年製造ですからね。

 


トーマスが動くと観光客も一斉に動き出しました。

 


ででーん!!!!

何度見ても顔の厚さが気になりますが、その他はやっぱり再現度が高いトーマス。でも2Dアニメ化になってしまったことで何か影響がありそうです。大井川鉄道にきて『こんなのトーマスじゃない!』みたいに恐怖で泣きじゃくる子供とか…いや、人形劇の映像を見てトラウマを植え付けられた子供もいるか。

 


私の絶対的な本命はこっち。う~ん、やっぱりイケメンです。

 


その後は車庫の奥に入ってしまい、撮影しにいこうにもイベントエリアが立ちふさがっていて中に入れず…と思っていたら『入場券を買っていただければどうぞ』と声をかけられ、じゃあ遠慮なくいかせていただくことに。

本来なら親子で入るであろうイベントエリアを一人カメラをもって歩く異常男性(27)。

 


車庫見学のエリアから撮影。車庫インしたC10はすでに日章旗が外されていました。

 


何かの参考になれば…と、嘗め回すように写真を撮ります。

 


いったい何の参考になるのか…それは知る由もありませんが、静態・動態問わず唯一現存するC10として、その姿は後世に語り継がなければいけないハズです。

 


当然ながらC11、C12、C56も貴重な機関車です。というかSLに限らずELもPCもECも貴重なものばかり。一部では『動かす鉄道博物館』『1/1鉄道模型運転会』などと言われているほどです。高速バスに関わる法律の改正や新型コロナの影響で観光需要に陰りが見えても、その他に類を見ない価値と歴史を是非とも残してほしい。そんなふうに思います。

この日はSLに乗車する機会がありませんでしたが、皆さん是非撮るだけではなく乗って応援しましょうね。

 


また走る日を夢見て…。